2014-08-31

肌ざわりの良いもの

2度目の北欧旅行に行って来ました。前回はフィンランドとデンマーク、今回はフィンランドとスウェーデンへ。素敵な北欧デザインと街並みを思い出してはいまだウットリしています。


旅行記は写真の整理をしてから書くとして、私が今回買ったお土産の中でいちばんの大物が、クリッパンの毛布。大物ってのは値段じゃなくて、ほんとに大きさが。ベッドに掛けられる大きさのラムウールの毛布。帰りのトランクの1/4を占めてました。買う時は大きすぎるかなとさすがに少し考えたけど、色もフワフワ加減も値段もベストで買ってよかったー♡

クリッパンのラムウールはエコウールと呼ばれるもので、オーガニックコットンみたいな作られ方をしているんだそう。そういうとこもイイね!

で、旅行前から欲しかった岡尾美代子さんの『肌ざわりの良いもの』という本がますます読みたくなって本屋さんで目を皿にして探したらあったあった。


岡尾さんといったらオリーブの代名詞みたいなスタイリストさん!岡尾さんのページはすぐわかる。特に雑貨の特集は完全にオリジナルな岡尾さんワールドなのです。

『Land Land Land』は前から持っていたもの。フィンランド、アイルランドなど「ランド」と付く国に行ってみたという旅行記ですが、岡尾さんが買ってくるものは普通の旅行者とは違います。ショボいお土産屋さんのキーホルダーの中から絶妙にその国らしいかわいいものを探す審美眼!

『肌ざわりの良いもの』を読んで早速調べまくっているのが、カディコットン。手紡ぎのインド綿らしいのですが、岡尾さんはカディコットンのバスタオルを使っているんだって。わたし、タオル=パイル地と思っていました。確かに今うちで使っているホテルタオルは頼もしいけど重いんだよね…。薄くて軽くて水をよく吸い早く乾く、なんて最高じゃないか!と調べています。なんか見た目はキッチンクロスみたいなの。大きくてもタオルより軽いのか不思議。

それからdosaの服。服部みれいさんが着ていた襟付きニットカーディガンがあまりに可愛くて気になっていたんだけど、岡尾さんも愛用者みたいです。みれいさんが岡尾さんに影響されているのかも。


土曜日は青山ブックセンターで行われたみれいさんの編集ゼミに行って来ました。ジンを作りたい人へのゼミだったので、ほんとに編集者っぽい女子もいました。私はブログ書くのに役立つことがあるかもと参加してみたの。内容が結構マジな感じだったので、とても良かった。

タヴィちゃんのルーキーにはじまり、モデルのマリコちゃんのジャスミンジンの紹介も。感動したのは高校生の女の子がはじめたanmitsuというジン。うわばきのカスタマイズとか、世界のお弁当とか、雨の日の過ごし方とか、聞くだけでワクワクするような日常のテーマを可愛いジンにまとめたもの。anmitsuはずっと後輩に引き継がれているんだそう。

ジンをつくるにあたっての心得も教えてもらいました。もはや編集者としての心得みたいな感じだった。私は大学生の頃(まだブログなんてものがなかった時代…)にホームページを持っていたんだけど、その頃の方がよく考えてつくっていた気がします。今は読む人のことも考えずにのらりくらりと書いてるだけだな〜。

青山ブックセンターに行ったからには海外の雑誌をみなければ。と、色々立ち読みしましたが、期待を裏切らないフランキー。


徹底して100%可愛い。すごい。


現在のわたしにどストライクなマリメッコ。



真ん中右の花柄のピッチャーはマリメッコの新作。ヘルシンキのお店でウンウンうなって(欲しくて)、でも大きいし重いしでふた回りくらい小さいボウルを買ってきたのでした。花瓶にしたらめっちゃかわいいと思うんだよね。むー!に、日本で買っちゃいそうだな〜。


2014-08-07

ROCK IN JAPAN 2014

夏休み前のバタバタでロッキンの記事を投稿しそこねてました。

今年は1日だけ行ってきたよ。晴れ過ぎってほどの良い天気で、暑かった!


とりあえずCHARAとトライセラが観られれば!と思ってましたが結果的に色々観て回ることに。

到着してすぐは特にお目当てがなかったので、安定のスペアザを観に行くことに。日陰で座れたしのんびり。


そういえば一昨年観た時はドラゴンアッシュのKJが出てきたりしてびっくりしたんだったな…とか思っていたら、同じ日に来ていた大学時代の友人も近くで観てるとのこと。10年振りくらいに出会う!やっぱりFacebookすごいわ〜。

友人と分かれて、朝から激しいステージ2連チャンに参加してたゆうこと合流してごはん。今回はほとんどゆうこと別行動になってしまいましましたが、この後のケツメイシを一緒に観ました。

そしてようやくお目当てのCHARA♡可愛かったー。頭に長い羽根のヘッドピースをつけて、あのすっごい声で!junior sweetやミルクなど王道もたくさん歌ってくれました。

今回は韻シストBANDと一緒というのがさらに良くって、六本木のビルボードかと思うくらいのアダルトな 笑 雰囲気でした。あんな短時間で昼の野外であの雰囲気つくりだすって、さすが!

“BOY”とか”光と私”も聴きたいなー。ワンマンに行きたくなった♡

満たされた気分で広いグラスステージの方へ。


暑くてみんなのびています。ロッキンのグッズではじめてバスタオルを買ったんだけど、あれはいいね。カバっとかぶるだけで日差しから救われる。

カエラちゃんを少し観て、いよいよトライセラを観にパークステージへ。

トライセラ、パークのトリだったので暗かったんだけど月が綺麗で雰囲気はあるし音はいいし、最高だったー! こんなトラディショナルなロック、最近の日本にはないなと思う。ビートルズから引き継がれるロック。毎回その時だけのスペシャルなステージを観せてくれるのもすごいです。

ということで大満足!暑かったけど無事に最後まで楽しめました。一緒に行ってくれたゆうこありがとう♡♡♡

2014-08-03

ウォルト・ディズニーの約束

見逃していた映画「ウォルト・ディズニーの約束」を下高井戸シネマで観てきました。


メリー・ポピンズの映画化を巡った原作者のパメラ・トラヴァーズとウォルト・ディズニー、スタッフ達との裏話です。でもただの製作裏話ではありません。結構、壮絶!

メリー・ポピンズの映画化を避けたい頑固で気難しいトラヴァーズと、娘に映画化を約束したためどうにかして映画化したいディズニー。けどトラヴァーズが頑なにこの作品を守りたいのには大きな理由があったのです。

それは幼い頃の父親との思い出を込めた物語だったから。家族や父親との悲しい思い出。夢や空想の世界を大切にしたい思い。


トラヴァーズの父親は想像力豊かな人物でしたが、現実的な銀行員の仕事が合わずアルコール中毒に。母親も疲弊しボロボロになってしまった家庭に、叔母さんが薬をたくさん持って突然やってきます。彼女のおかげで生活が回り始めますが現実は厳しく、父親は亡くなってしまうの。


そもそもメリー・ポピンズにそんな背景があったこと、ほとんどみんな知らないのではないでしょうか。

メリー・ポピンズといえば、魔法が使える美人で知的なお手伝いさんがうちに来たら、お堅いパパもママも変わって家族がハッピーに!っていうおはなしだと思っていました。


でも原作者の考えるメリー・ポピンズはちょっと雰囲気がちがっていた。私はディズニーのメリー・ポピンズを子どもの頃何度も観たけど、原作も読んでおくべきだったと思いました。きっと原作を知っていたらディズニーの映画に少し違和感を感じていたかもしれません。だってトラヴァーズに言わせると、メリー・ポピンズは歌わないのだそう!


ところでなんで今、この映画がつくられたんでしょう。トラヴァーズもディズニーももうだいぶ前に亡くなっています。

メリー・ポピンズ映画化のきっかけとなったディズニーの娘はもう高齢で、この映画の公開直前に亡くなったそうです。また、映画製作にあたってトラヴァーズに死ぬほどダメ出しをくらったスタッフ達はこの映画を観て涙したんだって。彼らは彼女の背景を知らなかったんですね。関わった人たちが高齢になって、この記録を残しておくべきと感じたのかもしれません。


映画化を認められずイギリスに帰ってしまったトラヴァーズを、ディズニーは家まで追いかけ必死に説得します。メリー・ポピンズの物語で彼女がいちばん助けたかったのは、自分の父親と同じ銀行員のMR. BANKS(こどもたちのお父さん)だったこと、また父親との悲しい記憶をトラヴァーズがずっとひきずっていることを知り、ディズニーは自分の父親とのつらい記憶を明かしながら「もう悲しみを終わりにしよう」「あなたが嫌だと思う映画にはしない」と約束するの。トラヴァーズもこの出来事で「もういいわね」と降参することに。悲しみを終わらせたのね。


この映画、原題がSAVING MR. BANKSなんです。そのまんま。メリー・ポピンズはこどもたちを助けに来たのではなくて、MR. BANKS(お父さん)を救いに来たんですね。


そんなわけでメリー・ポピンズは歌やダンスのシーンも印象的だけど、実はお金についてのシーンも印象的です。銀行員が出てくる映画なんて珍しいよね。私も父が銀行員だからさらに印象に残ったのかも。劇中私がいちばん好きな曲は「2ペンスを鳩に」でした。とても素敵な曲で、大切につくられたシーンだったんだなと思います。

ディズニーやトラヴァーズの時代は、今のようにあっけらかんとみんなが夢の国を楽しむなんてできなかった時代だったのでしょう。日本も戦中戦後すぐの大人たちはそうだったようですしね。ディズニーはその悲しい時代を終わりにし、新しい時代に踏み出したひと。そんな時代の移り変わりを記録した映画でもあると思いました。

ところでディズニーがトラヴァーズにディズニーランドを案内するシーン、とっても羨ましい!これで彼女の心が開いたわけではなかったのだけど…。


最初ホテルに置いてあるミッキーのぬいぐるみに「そこで洗練について考えてなさい」と端に寄せてしまった彼女が、父親のことを思い出してそのミッキーを抱きしめて眠り、最後には映画公開レセプションでミッキーにエスコートされて歩いていきます。


やや唐突な展開も感じましたが、観た直後は少し切なく、その後は映画の価値をかみしめるような良い映画でした。トム・ハンクスも最高!メリー・ポピンズ、もう一度みよう。そして原作も読もう。